はりやお灸は、先生によって少し違いがあるのはご存知ですか?
実は病院でも色んな治療法があるように、はりやお灸も色んな流派があります。
「ちょ」でのベースの治療法は、
表面に現れた症状だけでなく、根本にある原因を探る独自の診断法を使い、病名や症状だけにとらわれず、その人そのもの(全人格的)にアプローチすることを大切にしている治療法
つまり「丸ごと把握する」ことがとても大切になってきます。
病院みたいに、画像診断や血液検査してここが悪いから、この薬ね💊となるなら、バックグラウンドはそんなに必要ないのかもしれないですが、私たち鍼灸師はそんな検査も出来ません。
となれば、出来ることは
その人のバックグラウンドをきちんと把握し、丸ごと見ていくことです。
そこで私が特に大切にしているのが、何気ない会話の中で、その人の癖だったり、趣味での身体の使い方、家族との関わりなど、普通の問診票には書かれていないことです。
これが結果、その人の身体と心にしっかり向き合い、寄り添い治療することだと思っています。
今まで治療させてもらった人たちも、それはそれは色んなお話を教えてくれます。
そこから色んなヒントが隠れていることがほとんどだったので、そこから丸ごと把握することを大事にしています。
よく仰っていただくのが、
「病院では言えなかったけど、ここでは言える」
「症状に関係ないかと思ってたけど、こんな事も関係あったんだ」
ということです。
こういうお言葉、実はとっても嬉しいのです。
でもそのためには、技術だけじゃなく、学識だけじゃなく、そんなのは当たり前で、その前に人として、医療人としての信頼が何より大切。
そのために日々精進しなければと自分に言い聞かせております。
そして、症状改善が目的ではなく、
「イキイキと仕事したい」
「モテたい」
「自信をつけたい」
「子育てを楽しみたい」など
もうひとつ先を一緒に叶えていくために。
そういう心構えと、治療法があってこそ、「ちょ」のはり灸があるのだと、再確認した日常でした。