朝の陽気を取り込む過ごし方


◎東洋医学で1日のめぐりを整える朝習慣

「なんとなくやる気が出ない」

「午前中ボーッとする」「日中だるくなる」

そんな不調は、東洋医学でいう

“陽気”の立ち上がり不足

が関係していることがあります。

東洋医学では朝は陽が生まれる時間帯。

体の中でも同じように、

エネルギー(陽気)が動き出し

1日をアクティブに過ごす土台をつくる時間です。

うまく“陽気”を取り込めると、身体は軽く、

頭も冴えて、気分もスッと明るくなります。

① 朝日を浴びる(3〜10分でOK)

朝の光は

・自律神経のスイッチ

・脳と体を「昼モード」に切り替える

・陽気の巡りを外から取り込む

という最強の養生。

窓辺で光を浴びるだけでも十分。

晴れの日はもちろん、曇りでも効果があります。

ポイント

◎起きて1時間以内

◎目に入る光でOK(直視はNG)

② 深い呼吸で“気”を巡らせる

寝ている間は呼吸が浅くなりがち。

起きてすぐ 3回だけ深く吸って吐く だけでも、

胸の気が広がって陽気の巡りが加速します。

コツ

・吐く方を長めに(副交感→交感に自然に切り替わる)

・肩を上げない

・朝日を浴びながら行うと相乗効果◎

③ 白湯で内側を温める

朝の胃腸はまだ眠っています。

冷たいものを急に入れると

「脾胃の陽気」が弱りやすいので、白湯がベスト。

白湯は

・内側から陽気をゆっくり起こす

・代謝スイッチを入れる

・むくみ予防  に効果的。

◎飲む量の目安

100〜150mlほど。

ゴクゴク飲まず、温度は“あったかい程度”で。

④ 朝のストレッチや軽い動き

陽気は「動き」で育つ性質があります。

激しい運動は必要なく、

首まわり・肩・股関節の軽いストレッチで十分。

特におすすめ

・首の左右倒し

・肩まわし

・胸を開く動き

・太もも前側・お尻のストレッチ

血も気も巡り、体の“陽”が立ち上がります。

⑤ 朝の香りを使う(肝の気を伸ばす)

柑橘やミントなどのスッキリした香りは

“肝”の気を伸びやかにして、

陽気の巡りを助ける とされます。

・ミカンの皮をちぎるだけでもOK

・好きな精油を1滴ティッシュにつけるなども◎

ストレスで朝から重い気分になりやすい人に

特に効果あり。

⑥ 朝は「温める・動かす・取り込む」が基本

東洋医学的にまとめると、

朝=陽気のスイッチを入れる時間。

そのために必要なのは

・外から陽を入れる(光)

・体を温める(白湯・温め)

・気を巡らせる(呼吸・ストレッチ)

この3つをゆるく行うだけで、

日中のだるさ、気分の乱れ、集中力の低下が

驚くほど変わります。

いくつかご紹介しましたが、

出来ることから試してみてくださいね♪