冬に出やすい腎の弱り

東洋医学でいう“腎”は、腎臓そのものというより

生命力・回復力・ホルモンバランス・体の深部のエネルギー

を司る重要なシステムです。

冬は寒さで腎が消耗しやすいため、

次のようなサインが出やすくなります。

① 下半身の冷え

腎は「陽気(あたためる力)」と深く関わるため、

弱るとまず下半身から冷えます。

特に腰・お尻・太もも・足先の冷えが

強くなるのが特徴。

② 夕方に強い疲労感

腎のエネルギーが少ないと、

1日の後半にガクッと疲れが出ます。

「午前中はまだ元気なのに夕方バテる」は典型的。

③ トイレが近い/夜間尿

腎は水分調整も担当。

腎が弱る→膀胱を支える力も低下→頻尿や夜間のトイレが増えることがあります。

④ 足腰のだるさ・痛み

腎は“骨”“腰”の働きとも関係。

腎が弱ると、

・腰が重い

・階段で足が疲れやすい

・膝が冷える

などの症状が出やすい。

⑤ やる気が出ない・落ち込みやすい

腎は精神面の「根気」「気力」とつながっているため、

弱るとメンタルにも影響します。

冬は気持ちが落ちやすいのも、

この腎の季節性が大きく関係。

⑥ 髪のパサつき・白髪・抜け毛

腎は「髪を養う」と言われるほど深く関係します。

冬に髪の質が落ちるのは、

腎のエネルギー不足によるもの。

冬は寒さで“腎”がダメージを受けやすく、

体の深部のエネルギー不足 → 下半身の冷え・疲れやすさ・メンタル低下などが出やすい季節です。

次回は、養生法をお伝えするので是非参考にしてください♪