毎日の入浴養生

毎日入るお風呂で、

ちょこっとできる養生をお伝えします♪

冬になると「シャワーだけで済ませがち」

という声をよく聞きます。

でも東洋医学では、湯船につかることは 気血を巡らせ、

体の根本を整える大事な養生 とされています。

今日は、そんな“入浴の力”を

東洋医学目線で分かりやすくまとめます。

1. 〈湯船は“陽気”を補う最高の養生〉

東洋医学で健康のベースになるのが

陽気(ようき)=体を温めて動かす力。

冬は陽気が不足しやすく、冷えやだるさが出やすい季節です。

湯船につかることで

◎体を芯から温めて 陽気を補う

◎気血の巡りが良くなる

◎自律神経が整う

=疲れにくく、眠りもしっかり深くなる。

シャワーでは表面しか温まらず、

体内の巡りまでは改善しにくい点が大きな違いです。

2. 〈気血水の巡りが整って不調がラクに〉

湯船は「気・血・水」すべてにいい影響があります。

● 気 → 張りつめた緊張がふっとゆるむ

お風呂に入って“はぁ〜”となる瞬間は、

気の巡りが回復している証拠。

ストレス・イライラ・お腹の張りなどは

気滞タイプに多く、入浴は相性◎

● 血 → 末端まで温まって肩こり・生理痛にも

温かい湯は血の巡りを促し、

・こり

・冷え

・月経痛

など「血の滞り(瘀血)」の改善に役立ちます。

● 水 → むくみ・冷えの根本が改善

汗をかくことで余分な水分が動き、代謝が良くなる。

むくみや重だるさのある人は特に効果を感じやすいところ。

3. 〈疲れが抜けない人が湯船でまず整う理由〉

「毎日眠っているのに疲れが抜けない…」

そんな人は 腎が弱り気味(腎虚) のことが多いです。

湯船は腎の働きを助ける“温養”になり、

・だるさ

・腰の重さ

・朝起きにくい

・やる気が出ない

といった腎虚のサインを軽くしてくれます。

特に 腰〜お腹が温まるように、

10〜15分ゆっくり浸かる のがおすすめ。

4. 〈東洋医学的・効果が上がる入浴法〉

① 38〜40℃のぬるめ

熱すぎると陰(潤い)を奪ってのぼせやすくなる。

ぬるめでじんわり温める方が巡りが整います。

② みぞおちまで浸かる

心臓に負担をかけず、深いリラックスが得られる。

③ 入浴前後にコップ1杯の常温水

汗で失われる水分を補い、気血の巡りが滞りにくくなる。

④ 夜は寝る90分前

体温が自然に下がるリズムを作り、深い睡眠につながる。

5. 〈こんな人こそ湯船に入るべき〉

◎冷え性

◎肩こり・腰痛

◎生理痛・PMS

◎ストレスが多い

◎胃腸が弱い

◎むくみやすい

◎朝起きられない

湯船習慣は、これらの養生として即効性があります!

毎日できることなので、是非試してみてください♪