むくみは水の巡りがカギ

東洋医学では、

身体の中には「気・血・水」が巡っていて、

そのうち 水(すい) は以下のような働きをします。

◎体の潤いを保つ

◎汗・尿・リンパのように余分な水分を外へ出す

◎体温を調節する

この 水の流れが滞る と、脚・顔・指などに

溜まって“むくみ”として現れます。

〈水の巡りが悪くなる主な原因〉

① 脾(消化力)の弱り

水分の処理は「脾(=胃腸の力)」が担当。

脾が弱る → 水をうまく“気化”できない

→ 体に停滞する。

→甘いもの、冷たい飲み物、

疲れ、ストレスで悪化しやすい。

② 腎(排出力)の弱り

腎は水を“出す”担当。

腎が弱る → 余分な水分が外へ出ず、体に残る。

→冷え・加齢・睡眠不足で弱りやすい。

③ 運動不足で気の巡りが弱る

気は「水を動かすエネルギー」。

気が不足すると、水を流す力が足りなくなる。

→座りっぱなし・在宅ワークの人に多い。

〈水の巡りをよくするセルフケア〉

● 1. 足首を回す(特に内回し)

腎経・脾経が通るため、むくみ改善に即効性あり。

● 2. くるぶし上の「三陰交」を温める

ホットタオル、お灸なら尚良し。

脾・肝・腎をまとめて整える最強ツボ。

● 3. 胃を冷やさない

常温〜温かい飲み物に。冷食を減らす。

● 4. 夜は足を心臓より少し高くする

滞った水が戻りやすくなる。

なぜ浮腫むのか分からないので、

対処法をよく聞かれます!

是非参考にしてみてください♪

寝る前の3分陰陽バランスルーティン

東洋医学では、私たちの心と身体は

「陰」と「陽」のバランスで成り立っていると考えます。

昼間は“陽”が優位、

夜は“陰”が優位になるのが自然なリズム。

でもストレスやスマホ刺激、

考え事が多い日が続くと、

夜なのに“陽”が高ぶったままになり、

睡眠の質が低下したり、疲れが取れにくくなります。

そこで今日から取り入れられるのが、

寝る前3分の陰陽バランス調整ルーティン。

深い眠りと翌朝のスッキリ感に直結します。

①【30秒】呼吸で「陰」を満たす

ゆっくり息を吐くことがポイント。

◎4秒吸う

◎8秒かけて吐く

◎これを5回

副交感神経が優位になり、

“陰”の状態へ切り替わります。

胸や腹の緊張がふっと抜けていくのを感じるはず。

②【1分】みぞおちをゆるめて陽の高ぶりを落とす

ストレスで張りやすい場所が“みぞおち”。

ここが固いと「陽が上にあがる」状態になり、

頭が冴えて寝つきにくくなります。

◎みぞおちに手を当てて、

息を吐きながらゆっくり円を描く

◎痛気持ちいいくらいの弱い圧でOK

“陽”がスーッと降りていくイメージで。

③【1分半】ツボ刺激で陰陽のスイッチを整える

特に夜に整えたいツボはこの2つ。

●太衝(たいしょう)

足の甲、親指と人差し指の骨の間のくぼみ。

肝の気を整え、

イライラや考えすぎで高ぶった“陽”を落ち着ける。

●三陰交(さんいんこう)

内くるぶしの上、指4本分の位置。

陰を補い、血流を促して体を内側から温める。

両方を10〜15秒ずつ、

ゆっくり押して離すのを数回繰り返すだけでOK。

たった3分でも、

陰陽のスイッチが整うと眠りの深さが変わります。

「寝つけない日が続いている」

「夜に頭が冴えてしまう」

という人ほど効果を感じやすいルーティンです^^

是非試してみてください♪

五行別メンタルの整え方

東洋医学の、五行の性質別メンタルの整え方をご紹介します!

〈木(肝)タイプ〉

イライラ、ストレスが溜まりやすい

肝は気の巡りを司ります。

気が滞ると怒りっぽくなったり、首肩が張りやすくなります。

◎整え方

→深呼吸、ストレスで気を巡らせる

→柑橘類、ミント、緑の食材

→運動で汗をかいてリセット

→パソコン作業を30分ごとに中断

◎おすすめツボ

太衝:足の甲、親指と人差し指の間

気滞、イライラに。

〈火(心)タイプ〉

落ち着かない、気分の波が大きい

心は精神活動全般を司り、血と深い関係があります。

◎整え方

→寝る前のスマホ時間を短縮

→刺激物、カフェインを控える

→赤い食材(なつめ、クコ、トマト)

→ゆっくり温かいお茶を飲む

◎おすすめツボ

神門:手首の小指側

不安、緊張、心配で眠れないときに。

〈土(脾)タイプ〉

考えすぎる、不安になりやすい

脾は“思考”と関係し、

弱るとグルグル思考や食欲不振になりやすいです。

◎整え方

→温かい食事を摂る

→砂糖の摂りすぎに注意

→リストを書いてタスクを見える化

→朝の軽い散歩

◎おすすめツボ

足三里:膝下外側

胃腸強化、不安感に。

〈金(肺)タイプ〉

落ち込みやすい、孤独感

肺は“気の出入り”=呼吸を司ります。

呼吸が浅い人ほど悲しみやすい傾向があります。

◎整え方

→1分の呼吸法(4秒吸って、6秒吐く)

→掃除、片付けで気の流れを良くする

→白い食材(大根、白ネギ、梨)

→深い笑いで肺の気を開く

◎おすすめツボ

列欠:親指側の手首の上

気分が沈む、呼吸が浅いときに。

〈水(腎)タイプ〉

不安感、自身の低下、疲れ

腎は生命エネルギーの源。

弱ると「怖い」「不安」「やる気が出ない」につながります。

◎整え方

→早寝を心がける

→黒い食材(黒豆、ひじき、黒ごま)

→冷えとり(腰、足首を温める)

→誰かに話して気を補う

◎おすすめツボ

太渓:内果とアキレス腱の間

気分低下、不安感に。

みなさんはどのタイプに当てはまりましたか?

自分に合ったケア方法で、精神を安定させましょうね♪

更年期のゆらぎを整える養生

更年期の不調は【腎】のエネルギー低下から。

東洋医学では、更年期のトラブルは、

【腎】の力がだんだん弱くなることで起こると考えます。

腎は、

◎ホルモンバランス

◎生命力の源

◎自律神経

◎体の水分代謝

をつかさどる重要な臓です。

更年期に多い、

・のぼせ

・ほてり

・汗が止まらない

・不安感

・耳鳴り

・冷えとのぼせが同時にある

などは、腎のエネルギー不足で

「陰陽のバランス」が乱れることで起きると考えます。

〈更年期におすすめのツボ〉

● 三陰交(さんいんこう)

更年期の定番。ホルモンバランス、自律神経に働く。

足の内側、くるぶしの指4本上。

● 太渓(たいけい)

腎のツボ。のぼせ・ほてり・冷えに。

内くるぶしとアキレス腱の間。

● 気海(きかい)

気を補うツボ。疲れやすい人に。

おへそから指2本下。

→ 温めるか、軽く押すだけでOK

〈毎日の習慣でできる“ゆらぎケア”〉

・夜11時~1時は腎のゴールデンタイム

→ できるだけ寝る

・カフェインの摂りすぎに注意

・湯船に10分

・呼吸を深く(浅い呼吸は自律神経を乱す)

・スマホを寝る前1時間控える

・体を締めつけない服を選ぶ

・無理しない、予定を詰めすぎない

少しずつでも始めることができる養生で、

更年期のゆらぎケアをしてみましょう♪

冷えやすい原因と今日からできる対策

11月半ばになり、寒さ冷えが強くなってきました。

東洋医学の「冷え」は大きく3つのタイプに分かれます。

自分の冷えタイプに合わせた対策を探してみてください♪

①気虚タイプ(エネルギー不足の冷え)

〈主なサイン〉

→朝から疲れている、すぐ疲れる

→風邪をひきやすい

→食後に眠くなる

→むくむ

→手足だけでなく全身が冷える

〈原因〉

過労、睡眠不足、食事の偏り、

ストレスで消耗しやすい。

〈おすすめ食材〉

米、餅、さつまいも、かぼちゃ、鶏肉、蜂蜜、生姜

〈生活習慣〉

・朝食を抜かない

・ゆっくり噛んで食べる

・30分の軽いウォーキングで気を巡らせる

②血虚タイプ(血の不足による冷え)

〈主なサイン〉

→手足が冷えるけど、温めると気持ちいい

→立ちくらみ

→肌や髪が乾燥

→生理が軽い、周期が遅れがち

→寝つきが悪い

〈原因〉

栄養不足、ダイエット、睡眠の質の低下、過労。

〈おすすめ食材〉

レバー、ひじき、黒ごま、黒豆、ほうれん草、なつめ

〈生活習慣〉

・夜更かしを避ける

・スマホ、PCで目の使いすぎを休める

・深呼吸で巡りを助ける

③陽虚タイプ(体のエンジンが弱い冷え)

〈主なサイン〉

→下半身が特に冷える

→冷えるとお腹や腰が痛くなる

→トイレが近い

→顔が白い

→温めてもすぐ冷える

〈原因〉

慢性的な疲労、冷たいものの取りすぎ、

加齢、先天的体質。

〈おすすめ食材〉

生姜、ねぎ、羊肉、鶏肉、味噌、発酵食品、かぼちゃ

〈生活習慣〉

・湯船に10〜15分浸かる

・腰、お腹を冷やさない

・冷たい飲み物を控える

これから体が冷える季節ですが、

それぞれの体質に合わせた養生をしてみてください^^

寒い冬を乗り越えましょう!

陰陽のバランスを整える暮らし方

「なんとなく疲れやすい」「気分の波が大きい」「冷えとほてりが交互にある」

そんな不調は、東洋医学でいう“陰陽のバランス”が崩れているサインかもしれません。

どちらかが強すぎても、

弱すぎても不調につながると考えます。

今回は陰陽の特徴と、バランスを整えるための生活法をお伝えします。

【陰と陽の基本】

陰→体を休める、潤す

不足すると、乾燥・のぼせ・不眠・イライラ

陽→体を動かす、温める

不足すると、冷え・倦怠感・むくみ・気力低下

〈陰を補うケア〉

◎食事

・体を潤す:梨、きくらげ、豆腐、はちみつ、黒ごま

・熱を冷ます:トマト、キュウリ、緑茶

◎生活

・夜は早めに休む(22時までに就寝)

・スマホ、PCの光を控えて「陰の時間」を作る

・深呼吸、瞑想、ストレッチなど静かな活動を

〈陽を補うケア〉

◎食事

・体を温める:生姜、ねぎ、シナモン、黒豆、羊肉

・消化を助ける:山椒、みかんの皮(陳皮)

◎生活

・朝日を浴びて体を動かす

・冷たい飲み物、生野菜を摂りすぎない

・笑う、人と話す時間を増やす(陽気を巡らせる)

人間の体のバランスの基本は陰陽のバランスを整えることです。

陰陽のバランスを整えることは、

体だけでなく心にも穏やかさを取り戻すこと♪

冷えすぎず、熱くなりすぎず、

自然のリズムに寄り添う暮らしがあなたを一番綺麗にします^^

冬の薬膳茶

季節の変わり目は、体調が崩れやすい時期。

そんな時期におすすめなのが、

体質や季節に合わせた「薬膳茶」

今回は冬におすすめの薬膳茶をご紹介します♪

冬の薬膳茶「黒豆ナツメしょうが茶」

キーワード:腎、冷え、エネルギー補給

◎黒豆→腎を補い、冷えに強くする

◎ナツメ→血を補い、心を落ち着ける

◎生姜→体を温める

〈レシピ〉

黒豆大さじ1(軽く炒めて香ばしく)+ナツメ1個+生姜スライス2枚→熱湯を注ぎ、10分蒸らす。

冷え、疲れ、やる気が出ないときに♪

普段の養生で、季節風邪にかからないよう準備しておきましょう^^

簡単にできるので、是非お試しください!

月経周期に合わせた美容ケア

女性の体は、月経周期のリズムに合わせて

「気・血・水」の流れが変化します。

そのため、肌や体調も

“周期ごとにケアを変える”のが理想です。

体に合った養生で、美と健康を内側から整えます。

【月経期】

血が排出されエネルギーが低下

体が冷えやすく、むくみやだるさが起こる

(養生ポイント)

◎温めて休む

→お腹・腰を冷やさない

→温かい飲み物(なつめ茶・黒豆茶)

→マッサージ・運動は控えめ

【卵胞期】

血が満ちて潤いが戻る時期

肌ツヤUP、気分も前向き

(養生ポイント)

◎栄養補給

→レバー、ほうれん草、山芋

→美白・保湿ケアを強化

→新しいスキンケアを試すのに最適

【排卵期】

気血が盛んで女性らしさのピーク

肌が最も整う時期・代謝UP

(養生ポイント)

◎フェイシャル、エステ、美容鍼効果的

→水分補給しっかり

→リラックスして“気”を整える

【黄体期】

気の巡りが滞りやすく、むくみやすい

PMS・肌荒れ・イライラ

(養生ポイント)

◎軽い運動、ストレッチで気を流す

→香り(柑橘・ラベンダー)でリラックス

→塩分控えめ

→温かい食事でバランスを保つ

女性はホルモンバランスの変化が多いです。

変化に合わせて、美容法も変えてみましょう♪

秋から冬の養生

冬は「寒邪」が強く、腎が弱まりやすい季節。

腎は“生命エネルギーの貯蔵庫”により、

冷えると全身の代謝が落ち、疲れやすくなります。

【食養生】

◎黒い食材で腎を補う

→黒ごま、黒豆、昆布、味噌、

山芋、しょうが、ねぎ、にんにく

【セルフケア】

◎足首、腰、お腹を冷やさない

◎足湯、腹巻き、お灸(太渓・関元・命門)

◎夜更かしせず、早めに休む(腎の気を貯める)

秋から冬の境目は、気温差+乾燥で風邪をひきやすい季節です。暖房での乾燥に注意し、加湿&白湯で内側から潤いを補いましょう♪また、適度な運動も免疫力アップに繋がります!心も落ち着きモードに切り替え、リラックスしましょう^^

インフルエンザ対策

寒くなってきて、

インフルエンザなども流行ってきましたね。

かかってしまうと高熱が出たりしんどくなるので、出来れば避けたいものです(>_<)

気温が下がり、乾燥する冬はインフルエンザが活発になります。

東洋医学では、「外邪」のひとつである「風邪」や「寒邪」が体に侵入しやすい季節です。

【東洋医学でみる主な原因】

・睡眠不足、ストレス → 気の不足(気虚)

・暴飲暴食 → 脾(消化)の弱り

・冷え・乾燥 → 肺の弱り

・過労 → 腎のエネルギー不足

【インフルエンザの予防(養生)ポイント】

1、気を補う(免疫力アップ)

オススメ食材:

山芋、かぼちゃ、鶏肉、もち米、はちみつ

2、肺を潤す(乾燥対策)

オススメ食材:

大根、れんこん、白きくらげ、梨

3、腎を温める(冷え対策)

オススメ食材:

黒ごま、くるみ、味噌、しょうが、ねぎ

夜は早く寝て「陰」を補いましょう♪

元気に冬を過ごしましょうね!