生理周期で変わる気血の流れと過ごし方2


今回は、2つ目の生理中の過ごし方について

ご紹介します!

② 生理中:血が外へ出るため冷えやすい時期

● 東洋医学での状態

生理中は血が身体から出るので、

血虚(けっきょ)+冷え になりやすいタイミング。

・だるい

・眠い

・集中できない

などの“休息サイン”も自然な反応。

● 過ごし方

・お腹・腰・足首をしっかり温める

・しょうが湯、黒糖、シナモンなど身体を補う飲み物

・無理な運動は避け、早めに眠る

・ツボ:三陰交(さんいんこう)

血の巡りを整えて生理痛にも◎

次回は、3つ目の生理後についてご紹介します♪

生理周期で変わる気血の流れと過ごし方

東洋医学では、生理は「血(けつ)」だけでなく、

「気(き)」の流れとも深く関わっていると考えます。

周期によって気血の働きが変わるため、

時期に合わせたセルフケアをすると、

PMS・生理痛・メンタルの揺れを

やわらげやすくなるのが特徴です。

ここでは、

①生理前 → ②生理中 → ③生理後 → ④排卵期

の順に、

気血の状態とおすすめの過ごし方をまとめます。

まずは、生理前からご紹介します!

① 生理前:気が滞りやすくイライラの時期

● 東洋医学での状態

生理前は「気」が詰まりやすく、

これを 気滞(きたい) といいます。

・イライラ

・胸の張り

・ため息が増える

・肌荒れ

・便秘

などは、この気滞が関係。

● 過ごし方

・深い呼吸、ストレッチ(とくに脇〜肋骨まわり)

・柑橘類、ミント、ジャスミン茶など“香り”で気を流す

・ツボ:太衝(たいしょう)・合谷(ごうこく)

気の流れを助け、

情緒の揺れを穏やかにしてくれるポイントです。

次回は、生理中の過ごし方をご紹介します!

朝の陽気を取り込む過ごし方


◎東洋医学で1日のめぐりを整える朝習慣

「なんとなくやる気が出ない」

「午前中ボーッとする」「日中だるくなる」

そんな不調は、東洋医学でいう

“陽気”の立ち上がり不足

が関係していることがあります。

東洋医学では朝は陽が生まれる時間帯。

体の中でも同じように、

エネルギー(陽気)が動き出し

1日をアクティブに過ごす土台をつくる時間です。

うまく“陽気”を取り込めると、身体は軽く、

頭も冴えて、気分もスッと明るくなります。

① 朝日を浴びる(3〜10分でOK)

朝の光は

・自律神経のスイッチ

・脳と体を「昼モード」に切り替える

・陽気の巡りを外から取り込む

という最強の養生。

窓辺で光を浴びるだけでも十分。

晴れの日はもちろん、曇りでも効果があります。

ポイント

◎起きて1時間以内

◎目に入る光でOK(直視はNG)

② 深い呼吸で“気”を巡らせる

寝ている間は呼吸が浅くなりがち。

起きてすぐ 3回だけ深く吸って吐く だけでも、

胸の気が広がって陽気の巡りが加速します。

コツ

・吐く方を長めに(副交感→交感に自然に切り替わる)

・肩を上げない

・朝日を浴びながら行うと相乗効果◎

③ 白湯で内側を温める

朝の胃腸はまだ眠っています。

冷たいものを急に入れると

「脾胃の陽気」が弱りやすいので、白湯がベスト。

白湯は

・内側から陽気をゆっくり起こす

・代謝スイッチを入れる

・むくみ予防  に効果的。

◎飲む量の目安

100〜150mlほど。

ゴクゴク飲まず、温度は“あったかい程度”で。

④ 朝のストレッチや軽い動き

陽気は「動き」で育つ性質があります。

激しい運動は必要なく、

首まわり・肩・股関節の軽いストレッチで十分。

特におすすめ

・首の左右倒し

・肩まわし

・胸を開く動き

・太もも前側・お尻のストレッチ

血も気も巡り、体の“陽”が立ち上がります。

⑤ 朝の香りを使う(肝の気を伸ばす)

柑橘やミントなどのスッキリした香りは

“肝”の気を伸びやかにして、

陽気の巡りを助ける とされます。

・ミカンの皮をちぎるだけでもOK

・好きな精油を1滴ティッシュにつけるなども◎

ストレスで朝から重い気分になりやすい人に

特に効果あり。

⑥ 朝は「温める・動かす・取り込む」が基本

東洋医学的にまとめると、

朝=陽気のスイッチを入れる時間。

そのために必要なのは

・外から陽を入れる(光)

・体を温める(白湯・温め)

・気を巡らせる(呼吸・ストレッチ)

この3つをゆるく行うだけで、

日中のだるさ、気分の乱れ、集中力の低下が

驚くほど変わります。

いくつかご紹介しましたが、

出来ることから試してみてくださいね♪

毎日の入浴養生

毎日入るお風呂で、

ちょこっとできる養生をお伝えします♪

冬になると「シャワーだけで済ませがち」

という声をよく聞きます。

でも東洋医学では、湯船につかることは 気血を巡らせ、

体の根本を整える大事な養生 とされています。

今日は、そんな“入浴の力”を

東洋医学目線で分かりやすくまとめます。

1. 〈湯船は“陽気”を補う最高の養生〉

東洋医学で健康のベースになるのが

陽気(ようき)=体を温めて動かす力。

冬は陽気が不足しやすく、冷えやだるさが出やすい季節です。

湯船につかることで

◎体を芯から温めて 陽気を補う

◎気血の巡りが良くなる

◎自律神経が整う

=疲れにくく、眠りもしっかり深くなる。

シャワーでは表面しか温まらず、

体内の巡りまでは改善しにくい点が大きな違いです。

2. 〈気血水の巡りが整って不調がラクに〉

湯船は「気・血・水」すべてにいい影響があります。

● 気 → 張りつめた緊張がふっとゆるむ

お風呂に入って“はぁ〜”となる瞬間は、

気の巡りが回復している証拠。

ストレス・イライラ・お腹の張りなどは

気滞タイプに多く、入浴は相性◎

● 血 → 末端まで温まって肩こり・生理痛にも

温かい湯は血の巡りを促し、

・こり

・冷え

・月経痛

など「血の滞り(瘀血)」の改善に役立ちます。

● 水 → むくみ・冷えの根本が改善

汗をかくことで余分な水分が動き、代謝が良くなる。

むくみや重だるさのある人は特に効果を感じやすいところ。

3. 〈疲れが抜けない人が湯船でまず整う理由〉

「毎日眠っているのに疲れが抜けない…」

そんな人は 腎が弱り気味(腎虚) のことが多いです。

湯船は腎の働きを助ける“温養”になり、

・だるさ

・腰の重さ

・朝起きにくい

・やる気が出ない

といった腎虚のサインを軽くしてくれます。

特に 腰〜お腹が温まるように、

10〜15分ゆっくり浸かる のがおすすめ。

4. 〈東洋医学的・効果が上がる入浴法〉

① 38〜40℃のぬるめ

熱すぎると陰(潤い)を奪ってのぼせやすくなる。

ぬるめでじんわり温める方が巡りが整います。

② みぞおちまで浸かる

心臓に負担をかけず、深いリラックスが得られる。

③ 入浴前後にコップ1杯の常温水

汗で失われる水分を補い、気血の巡りが滞りにくくなる。

④ 夜は寝る90分前

体温が自然に下がるリズムを作り、深い睡眠につながる。

5. 〈こんな人こそ湯船に入るべき〉

◎冷え性

◎肩こり・腰痛

◎生理痛・PMS

◎ストレスが多い

◎胃腸が弱い

◎むくみやすい

◎朝起きられない

湯船習慣は、これらの養生として即効性があります!

毎日できることなので、是非試してみてください♪

冬に悪化しやすい不調とツボケア3

前回に引き続き、

冬の不調とケアの3つ目をご紹介します♪

3つ目は、手足の冷えの原因とツボ。

〈冷えの東洋医学的原因〉

・腎が弱まり“温める力”が低下

・気血の巡りが悪くなる

・冬は陰が強まり、身体が冷えに傾きやすい

〈おすすめツボ〉

▶ 三陰交(さんいんこう)

内くるぶしから指4本上。女性の冷えには必須。

→ 血の巡り、ホルモンバランス、むくみに

▶ 湧泉(ゆうせん)

足裏の凹み部分。腎を温める最重要ツボ。

→ 全身の血流アップに効果

▶ 八風(はっぷう)

足の指の間。末端の血流UPに特化。

→ しもやけ・足先だけ冷えるタイプに

以上で3つになります♪

是非参考にしてみてください!

また、冬の不調を防ぐための生活養生をご紹介します!

◎足首を冷やさない

腎のツボが集まる場所なので、

レッグウォーマーが最強。

◎21〜23時は“腎の充電タイム”

この時間にスマホは避けて、なるべく布団へ。

◎温かい飲み物は“常温 or ぬるめ”

熱すぎるものは逆に汗をかいて冷える。

◎深呼吸で気の巡りを整える

胸と肩のこわばりが解けるだけで肩こりが軽くなる。

【冬の養生まとめ】

冬は「腎」が弱まり、

冷え → 巡りの悪化 → 筋肉のこわばり → 肩こり&不眠

という流れが起きやすい季節。

ツボ押しは1日3〜5分で変化が出やすく、

セルフケアにとても向いています。

ご紹介したツボを押してみてくださいね♪

冬に悪化しやすい不調とツボケア2

前回に引き続き、

冬の不調とケアの2つ目をご紹介します♪

2つ目は、冬に多い不眠の原因とツボ。

〈不眠の東洋医学的原因〉

・寒さで“陽気”が不足し、身体が十分に温まらない

・腎の弱りで深い眠りに入れない

・交感神経が優位になりやすい季節

〈おすすめツボ〉

▶ 太渓(たいけい)

内くるぶしとアキレス腱の間。腎を補う代表ツボ。

→ 深いリラックスを促し、夜の眠りをスムーズに

▶ 失眠(しつみん)

かかとの中央。睡眠専用のツボ。

→ 夜に足が冷える人に特に効果的

▶ 内関(ないかん)

手首のシワから指3本上。自律神経を整える。

→ 不安・緊張で眠れない時にも

次回は3つ目をご紹介します^^

冬に悪化しやすい不調とツボケア

冬になると「肩こりが強くなる」「眠りが浅い」

「とにかく冷える」そんな声が一気に増えます。

東洋医学では、この時期に体調を崩しやすいのは

季節のエネルギー「寒」によって

“気・血・水”の巡りが停滞するからと考えます。

この記事では、冬に悪化しやすい3大不調の原因と

今日からできるツボケアを1つずつご紹介します。

〈冬に不調が出やすい理由〉

東洋医学で冬は「腎」の季節。

腎は

◎生命力

◎免疫力

◎水分代謝

◎冷え・むくみ

◎メンタルの安定

に関わる重要な臓です。

寒さが強まると腎が消耗し、

→ 気血の巡りが滞る

→ 身体を温める力が弱まる

→ 筋肉がこわばる

という悪循環が起こります。

その結果、肩こり・不眠・手足の冷え

が一気に表面化しやすくなるのです。

まず1つ目は、冬に悪化する肩こりの原因とツボ。

肩こりの東洋医学的原因

・寒さで筋肉がギュッと縮む

・血(けつ)の巡りが滞る

・腎が弱り“腰〜背中〜肩”の流れが固くなる

・ストレスで気が上に停滞する

〈おすすめツボ〉

▶ 風池(ふうち)

首の後ろのくぼみ。目の疲れ・頭痛にも◎

→ 冷えで固まった首肩の血流が改善

▶ 肩井(けんせい)

肩の1番盛り上がるところ。

→ 肩の重だるさ・片頭痛に

▶ 合谷(ごうこく)

手の甲の親指と人差し指の間。

→ 気を巡らせて肩のこわばりを緩める

次回は2つ目をご紹介します♪

喉の痛みに効く東洋医学ケア

東洋医学では、喉の痛みは主に 「風熱(ふうねつ)」 や

「燥邪(そうじゃ=乾燥)」 が原因とされます。

◎風熱タイプ:急な喉の痛み・腫れ・発熱・声がれ

◎燥タイプ:乾燥でヒリつく・声が出にくい・咳が出る

それぞれに合う“食べるケア”をご紹介します。

1. ハチミツ(蜂蜜)

〈効果〉

◎肺を潤して、喉の乾燥・ヒリつきに効く

◎炎症をやわらげる

◎咳を静める

〈使い方〉

→お湯に溶かす

→生姜が辛いときは「梨+ハチミツ」で

優しい潤いドリンクに

2.梨(生・コンポート)

〈効果〉

◎強力な潤肺作用(喉の乾燥に最適)

◎乾燥性の咳・声がれに

◎熱を冷まして炎症を鎮める

〈簡単レシピ〉

→梨を薄く切ってハチミツをかける

→温かい白湯で煮てコンポートにすると胃にも優しい

3. 百合根(ゆりね)

〈効果〉

◎肺をしっとり潤し、乾燥による喉痛・空咳に効く

◎精神を落ち着かせる作用もあり

◎秋冬の乾燥ケアにぴったり

〈食べ方〉

→スープに入れる(優しい味で食べやすい)

→さつまいも、豆乳と合わせてポタージュも◎

4. そのほか喉に良い東洋医学食材

・銀耳(白きくらげ):最強の潤い

・麦門冬(ばくもんどう)茶:乾燥咳に

・大根:喉の熱を冷やし、痛みを鎮める

・金柑(きんかん):咳と痰をやわらげる

〈逆に避けたいもの〉

喉が痛いときは以下が悪化させやすいです。

・揚げ物・辛いもの(熱+熱で炎症UP)

・アルコール(乾燥を悪化)

・砂糖多めのお菓子(熱をこもらせる)

乾燥が強い季節は喉の痛みを感じることが多いです。

是非参考にしてみてください♪

冬のよもぎ蒸し効果

冬は東洋医学でいう「腎」が弱りやすく、

冷え・むくみ・生理トラブル・メンタルの

落ち込みが出やすい季節。

よもぎ蒸しは「温め」「巡り」「湿の排出」

に優れるため、冬との相性が抜群です。

① 深部まで温めて“腎”を補う

下腹部・腰・子宮周りは腎のエリア。

ここが冷えると、生理痛・PMS・疲れやすさ

に影響します。

よもぎ蒸しは蒸気が下半身に集中して当たるため、

深い冷え(内臓冷え)を改善しやすいのが特徴。

② 血流UP → 生理トラブルの緩和

冬は寒さで血流が悪くなり、生理痛が強くなりがち。

よもぎ蒸しの温熱と

よもぎの「温経(温めて巡る)」作用で、

骨盤内の血行が改善 → 生理痛やPMSの軽減に役立つ

と考えられています。

③ 冷え+湿気で重だるい体を軽くする

冬は代謝が落ち、体内に“湿”が溜まりやすい季節。◎むくみ

◎体が重い

◎下半身太り

などに繋がりがち。

よもぎ蒸しで汗をかくことで、余分な水分(湿)が

抜けて軽さが出るのが冬の大きなメリット。

④ 免疫力アップ(気を補う)

冬は外邪=寒邪に負けやすく、

風邪をひきやすい時期。

身体を温めて巡りを良くすると、

東洋医学で言う“衛気(バリア)”が強まり、

風邪予防や体調管理に役立つと考えられます。

⑤ メンタルの落ち込みにも

冬は日照時間が少なく「気」が沈みやすい季節。

よもぎの香りには

「理気(気を巡らせる)」作用があり、

蒸されながら香りを吸うことで

イライラ・落ち込み・モヤモヤの改善にも◎

これからもっと寒くなり、冷えも強くなります。

そんな時におすすめなよもぎ蒸し♪

体の外側も内側もしっかり温めて、

この季節を元気に乗り越えましょう^^

むくみは水の巡りがカギ

東洋医学では、

身体の中には「気・血・水」が巡っていて、

そのうち 水(すい) は以下のような働きをします。

◎体の潤いを保つ

◎汗・尿・リンパのように余分な水分を外へ出す

◎体温を調節する

この 水の流れが滞る と、脚・顔・指などに

溜まって“むくみ”として現れます。

〈水の巡りが悪くなる主な原因〉

① 脾(消化力)の弱り

水分の処理は「脾(=胃腸の力)」が担当。

脾が弱る → 水をうまく“気化”できない

→ 体に停滞する。

→甘いもの、冷たい飲み物、

疲れ、ストレスで悪化しやすい。

② 腎(排出力)の弱り

腎は水を“出す”担当。

腎が弱る → 余分な水分が外へ出ず、体に残る。

→冷え・加齢・睡眠不足で弱りやすい。

③ 運動不足で気の巡りが弱る

気は「水を動かすエネルギー」。

気が不足すると、水を流す力が足りなくなる。

→座りっぱなし・在宅ワークの人に多い。

〈水の巡りをよくするセルフケア〉

● 1. 足首を回す(特に内回し)

腎経・脾経が通るため、むくみ改善に即効性あり。

● 2. くるぶし上の「三陰交」を温める

ホットタオル、お灸なら尚良し。

脾・肝・腎をまとめて整える最強ツボ。

● 3. 胃を冷やさない

常温〜温かい飲み物に。冷食を減らす。

● 4. 夜は足を心臓より少し高くする

滞った水が戻りやすくなる。

なぜ浮腫むのか分からないので、

対処法をよく聞かれます!

是非参考にしてみてください♪